「砂糖」をやめれば10歳若返る

ダイエットガイド.jp

Dietguide:Tetsuya Kawaguchi

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更新日 2012-12-08 | 作成日 2007-11-18

「砂糖」をやめれば10歳若返る(ベスト新書)/白澤卓二著

評価:★★★★★
今からおよそ40年前、炭水化物を徹底的に排除する食事法、いわゆるアトキンス式ダイエットが登場し、続いてシュガーバスター、低炭水化物ダイエットとアンチカーボ系ダイエットは情報の巨大ハリケーンとして米国を中心に時折ダイエット界を荒らしまくってきました(アトキンス先生なんてお亡くなりになってからも第三次ブームを起こしたからまぢですごいよ)。

我が瑞穂の国日本では、アンチカーボ系ダイエットがブームになると、様々な業界に与える影響が大きすぎるため(だって主食がねぇ)産官学政が強力なスクラムを組んで、アンチカーボ系ダイエットのブームを全力で阻止してきた歴史があります。

ところが、その巨大な壁に最初の一撃を加えたのが、釜池豊秋先生の「かまいけ式食事術」そして、それを呼び水に出てきたのが荒木裕先生の「肉食健康ダイエット」、江部康二先生の「満腹ダイエット」、渡辺信幸先生の「噛むだけダイエット」などです。

しかし、アトキンス式ダイエットが米国で何度もブームを起こしながらも主流にはなれなかったように、上記の先生方も、(特に日本では)ブームになる前にキワモノ扱いされるのではなかろうかとダイエットガイドとして内心心配しておりました、この本に出会うまでは。

本書で特筆すべきは、炭水化物の問題点を、栄養学的な側面のみならず、心理的、脳科学的な側面(依存性、中毒性)から指摘しているところにあります。炭水化物を栄養学的、生化学的視点から攻撃した場合、防御側もその有用性について十分な論拠を持って応戦してくるでしょう(アトキンスダイエットに対して行ったように)しかし、依存性をベースに攻撃した場合、私の知る限り、この分野で十分な仕事ができるディフェンダーは今のところ日本にはいらっしゃらないはずです。

これはもしかして、もしかすると、日本にも低炭水化物ダイエットブームが起こる日が近いかもしれませんねぇ。


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