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Dietguide:Tetsuya Kawaguchi

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更新日 2013-03-20 | 作成日 2007-11-18

やせる情報の信ぴょう性

~8割はウソ(娯楽)~

沖縄でやせる(2006年12月7日琉球新報寄稿文より改変)

琉球新報多忙の極みにつけ、今月、ついに自戒を破ってしまった。名前貸しをしてしまったのだ。どうしても血液型と恐らくスポンサーがらみのダイエット関連情報を結びつけたがる女性誌の特集に、監修者としてサインをしたのである。「今回の特集は娯楽系ですよね?」私が監修者として確認した内容はその一言だけであった。

私には夢がある。テレビ番組や雑誌の特集、その他の広告を含め、日本のダイエット関連の情報に、せめて6割の真実が含まれるようになることである。「テレビ番組や雑誌のダイエット特集の内容は8割がウソ(娯楽)ですよ。作っている本人が言っているんだから信じてください」。講演会や本紙のような、本当の話をしていいわずかなチャンスにそう吹聴(ふいちょう)するのが、夢を実現するために私が選んだ窮策である。

先週も、幾人かの大学の先生に監修を断られたテレビ番組のダイエット企画が、制作会社とスタッフとともに私の元にやってきた。その人の性格ごとに、食事やサプリメントの取り方を変えればダイエットが成功するといった趣旨の企画である。言わずもがなであるが、ほぼ100パーセント娯楽(ウソ)の番組だ。

一方、彼らとの打ち合わせの当日、沖縄県内で増え続けるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)から県民を守ろうと立ち上がった医師を中心とするワーキングチームにもお誘いがあった。こちらは娯楽のかけらもないリアルな沖縄への対応企画である。

体が一つしかない私は、苦肉の策としてテレビ番組のスタッフを引き連れチームに参加する。会合では「このままでは沖縄県民にますますメタボリックシンドロームが増え、短命化は止まらない」と極めて正確で科学的なデータを基に解説する医師たちに、私は立場上こう発言する。「先生方の情報は全くもって正しいが、われわれよりも面白くないから、一般人には伝わらない」。

(ダイエットガイド河口哲也)



やせる情報の信ぴょう性~8割はウソ(娯楽)~
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